暴言経済人が権力の頂点に立つ

トランプ米大統領の当選確実の報に900円安だった東京市場、一夜明けると埋め戻した。経済界の動揺ぶりが伺える。多くの人が先の読めなさに、ますます閉塞感を募らせるだろう。
選挙運動期間中に、共和党の要衝にいる者たちがトランプ不支持を表明したが、あれはスキャンダルのあまりのひどさに反応したのであって、必ずしも政策に反発したわけではない。とは言え、これから彼の政策として、与党にとっても許容しがたいものが打ち出され続けるようだと、最も極端な場合、大統領暗殺といった事態も考えられなくもない。
そこまで行かなくても、米国社会の亀裂・分断は、建国以来の深刻なものとなるのは間違いないと思う。
トランプ流をまねる極右政党が、日本でもじわじわ、支持率を伸ばしてくるかもしれない。排他主義の雰囲気はそれでなくても強まっている。警戒を怠りないようありたいものだ。