2013-01-01から1年間の記事一覧

北朝鮮、軍事裁判で、張成択を「反革命」で銃殺刑

かつて故・金正日総書記も、おじにあたる金英柱が邪魔だと言うので追放し最高権力を握った(金英柱はのちに復権)。独裁者三世もこれに倣ったのかどうか、義理のおじにあたる張成択を失脚させたな、と思っていたら、きのう死刑に処した。 権力闘争で叔父殺し…

ネルソン・マンデラ(95)

多くのニュース、記事、社説、コラム等で採り上げられた訃報だから、マンデラの成した仕事については、もう多くを語るには及ばないだろう。思想犯として投獄の憂き目、失わない自由への理想、苦闘の末の大統領の座、ノーベル平和賞の栄光、と、彼の一生のど…

13.12.10

晋三調 全開

安倍首相の「今ある秘密の範囲が広がることはない」にはあいた口が塞がらなかった。「スパイ天国の汚名返上や、米国から情報をもらう」のはやめたのか、と考えてふと気づいた。そうだ、首相は「福島の汚染水は完全にコントロールされている」と世界中の人の…

【特別な感情を持っておりません】

塩月弥栄子の『冠婚葬祭入門』は1970年の書籍売上1位になったミリオンセラーである。続編も出され、シリーズ化した。 1冊目あたりは書名通りの通過儀礼マニュアル的な内容だったが、続、続々、と出るうちに悩みに答えます みたいな要素も増した。「男性に…

天野祐吉名人

20日付け朝日新聞の「ニュースの本棚」というコーナーに書かれた文章を読んだばかりだったので、「え!? あの天野さんの訃報?」と大変驚いた。 広告というものを、単に商品を消費者に知らせる宣伝としてでなく、世相や人間の本質を強く映し出すテキストとし…

やなせたかしさん(94)太陽に

大正8年、高知県生まれ。 30歳代にビールの広告漫画で世に知られだし、48歳『週刊朝日』の懸賞に応募した漫画が入賞した。終生の代表作「アンパンマン」を生み出したのが50代、ブレイクは遅い方と言えよう。 私自身がやなせさんの姿を初めて見たのは1967年…

伊勢号復活

何十年も前に、三重県の鳥羽から東京へ走る急行「伊勢」があった。寝台車を連結し、途中の多気では南紀方面から来た那智号と併結し、亀山と名古屋で2回進行方向を変え、首都を目指した。名前が「紀伊」号と変わり、72年に鳥羽発は廃止されて紀伊勝浦−東京の…

藤圭子

私が小学生の頃に脚光を浴び始めた歌手で、その歌は私よりやや上の世代の人がよく聞いていた。子供心に、美人で、かっこいい声の人だな…と思ったような記憶がある。実際、同じ年齢の頃の宇多田ヒカルより、ずっと奇麗だった(ヒカルさんとそのファンには、失…

高山

これまでJR高山本線には5回乗ったが、うち2回は富山―岐阜間の直通列車だった。 高山駅で乗り降りした3回のうち1回目は自転車旅行で、安房峠から駆け下って来て駅に着くや慌ただしく大阪行き急行に輪行した。2回目は途中下車で、1時間ほどの乗り継ぎ…

一条さゆり #2

31日に見た演劇の印象が生々しいうちに、と、ネットで索ってみて、えっ!?と思った。水族館劇場の女優で、若い一条を演じた鏡野有栖は、プロのストリッパーでもあり、そっちは芸名を1文字変えて「鏡乃有栖」名義で出演しているという。 ゆうべの劇の最後の方…

一条さゆり

今年8月5日は“伝説のストリッパー”一条さゆりの17回忌。劇団「水族館劇場」は以前から彼女をモチーフにした演目を打っていたが、その最終改訂版と銘うって、静岡→福岡→三重→京都→大阪と、上演ツアーの最中だ。 三重県は津の四天王会館での上演日に当たるゆ…

東アジア反目時代に区切りを

まもなく、(27日)朝鮮戦争休戦協定から丸60年。韓国版“戦争を知らない子どもたち”が還暦を迎える時代が来る。 1953年7月はまた、日本政府が、“竹島をなぜ日本領だと考えるか”についての国際法上ならびに歴史的な根拠を、韓国側に初めて明確に示した月でも…

世界遺産としての富士山

富士山といえば、漱石の『三四郎』で、広田先生が「不二山をはじめ、自然を翻訳すると、みんな人格上の言葉になる。翻訳出来ない者には、自然が毫も感化を与えない」と言っている。そこで、作者の分身と思しき広田先生にインタビューを敢行した。 「信仰の対…

大阪府警の調書でっち上げと、裁判での偽証

勾留中の男性に対してとった処置がまずく、バレると処分されるから、というのがでっち上げの理由だと。しかし、その男性が暴れて手がつけられなくなったのは事実であり、まずいといっても、たかが手続きミス。それを隠すために、なぜ判事まで騙す必要があっ…

第5回アフリカ開発会議

スウェーデンの国際平和研究所が 「中国は、核保有5大国の中で唯一、核兵器を増やしている」と発表。 その中国、シンガポールでの安全保障会議では 「我が国は平和を愛する。軍が周辺国に挑発的行為をしたことはない」 と講演し、フィリピンやベトナムなど…

書評『インパラの朝』中村安希 著

本書を手にして評者(私)が最初に開いたのはカバーの見返し。つまり著者近影だった。色白でショートヘアの中村さんは、多くの男が美人の範疇に入れるであろう涼しい目鼻立ちの奥に、どことなく近寄りづらい雰囲気をごく微妙に漂わせた女性、という印象だっ…

田端義夫(94)

田端義夫氏が94歳で逝去した。 1919年、松阪市出身で、私と同県人。父が、ソノシートという今では絶滅(多分)した形態の音盤で 田端の歌を持っていて、「ズンドコ節」などは、軽快な子供でも楽しめる歌だったから、借りて聞き込んでいた。「大利根月夜」「…

念願のトルコ>ハーレム

今回のトルコツアー最後の観光地はトプカプ宮殿。見どころは宝物殿とハーレムである。 ハーレムを、広辞苑は「意味2:イスラム王宮の後宮」とそっけなく語釈する。新明解がこの語を載せてないのは残念で、もし載せていれば新明さんのことだから、この語の周…

念願のトルコ>コンヤでもてる

トルコでは、実によく現地人から話しかけられるが、会話だけとは限らない。 コンヤ(Konya)の街では、見物中に一休みしていると、3人組の若い男性がカメラを持って近づいて来た。“シャッターを押して下さい”かな、と思ったら、“僕らと一緒に納まって欲しい…

念願のトルコ>カッパドキアのゴルゴ犬

トルコでは、街に首輪のない犬をよく見かける。カッパドキア地区の名所の1つ、デヴレントにも犬がいた。首輪なし。うす茶色。中型と大型の間くらいの大きさで、観光バスで次々とやってくるツーリストの間を縫ってうろうろしていた。 面白い形の岩々をあらか…

念願のトルコ>初日のイスタンブール

空港から公共交通でスルタンアフメット地区へついたのは、着陸から約2時間後の15時14分だった。 宿捜しには時間を食った。目あての手頃なホテルは満室。「オープンしたて」とガイドブックに紹介されている所は、なぜか営っていないし、空き部屋のある宿は見…

お花見

今週のお題「お花見」 春になり、特に花見に出かけている時ではなくて、毎日通る道をなにげなく歩いていて、あれ、こんな所にも桜が植わってたんだ!と初めて気づく、そんなことが毎年1、2回はきっとある。 それは、誰が植えたのか並木から外れたところだ…

オリンピック柔道選手が監督をJOCに提訴

「体罰という言葉は、悪いことをした者に対して加えられるものに限るべきだ」という意見がある。賛成だ。 体「罰」という以上、「罪」が前提として存在しなければならない。何も罪を犯していない者を捕まえて、勝利至上主義の実現の手段として暴力をふるう行…

イスラム武装勢力に日本人が殺されないためには

アルジェリア人質事件で殺された10名の方々とご遺族への哀悼の気持ちは、国民が等しく共有しているものと思う。私もまず心からお悔やみを述べたい。また、安倍晋三が「海外の第一線で活躍する企業・邦人の安全を守るための対策」が必要と言明したことにも、…

大鵬が逝った

彼が新入幕した1960年に生まれた私も、ご多分に漏れず、大鵬のほうが、ちょっと仏頂面の故・柏戸より好きだった。 彼のお父さんの故郷がウクライナだったことは、近年 多くなった東ヨーロッパ出身の力士たちにとっても、ひょっとして どこかで心の支えになっ…