2014-01-01から1年間の記事一覧

女性器アーティストの再逮捕

ろくでなし子さんの再逮捕は、公判を待つ釈放中に「猥褻物」の頒布を繰り返したから、という要因以上に、警察での取調べの詳細を手記マンガとして週刊誌に連載したことが大要因ではないかと私は推察している。 推察する理由は、 1:手記マンガの中の 「警察…

逆転のゼネラリスト・赤瀬川原平さん

新聞の訃報を見て、「ああ、あの人の肩書は《前衛芸術家》だったのか」と初めて知った。そして、その肩書一つしかないのか?とちょっと不満に感じた。「作詞家でエッセイスト」とか、「演出家兼俳優」とか、2つの肩書を併記する人物は珍しくないのに、原平…

死の淵から生還し なお臆せぬ少女の平和賞受賞スピーチ

いつかは時間の問題でマララさんに平和賞が行くと思っていたが、同じなら早い方がいい。妥当な決定だと思う。 9条への期待もあったが、もし9条が受賞するとすれば、むしろ「平和貢献期待賞」ないし「あげたんだからそれにふさわしく振る舞えよ賞」の意味合…

日本学術会議の痴れた「提言」

今後、原子力委員会による検討を経て政策大綱に反映させるかどうかを決めるという。12日に出た「エネルギー・環境戦略」が、再処理を継続の方針を出したことを以て「言うことが、ばらばらだ」と批判する小高直子氏のような人は、その辺りが飲み込めていない…

ロビン・ウィリアムズ−−−あの笑顔も越えられなかった何か

11日の自殺の第一報を、どういうわけか私は見落としていて、15日の、パーキンソン病にかかっていたことを奥さんが明かしたとの報道で初めてその死を知り、驚いた次第だ。 ガープにスカッとさせてもらい、ミセスダウトに笑わせてもらった。しかし何と言っても…

〈従軍慰安婦問題と朝日新聞〉問題

朝日新聞の、自社がかつて従軍慰安婦を報じた記事の真偽を総括する二日がかりの特集を読んだ。 “論じるべきは「従軍慰安婦制度そのもの」であって、誤報を必要以上に論じて核心を見失うことのないよう、大所に立った検証を” といった趣旨の意見を小熊英二氏…

従軍慰安婦と朝日新聞の問題を越えて

朝日新聞の、自社がかつて従軍慰安婦を報じた記事の真偽を総括する二日がかりの特集を読んだ。 “論じるべきは「従軍慰安婦制度そのもの」であって、誤報を必要以上に論じて核心を見失うことのないよう、大所に立った検証を” といった趣旨の意見を小熊英二氏…

破壊兵器で儲けたい?−−−ウクライナ、イスラエルのニュースから感じる「ニーズ」

先週木曜に起きた、マレーシア航空機撃墜。「原因究明最優先」を主張する国際世論をよそに、関係国は非難の応酬。案の定、原因調査に対して露骨な妨害工作も起きたと報じられている。こういう場合に調査妨害した側は、それだけで無条件に 共犯と見なすという…

AKB48握手会で斬られる

先日登った東京スカイツリーも、エレベーターの前でバッグ検査をしていた。口を開けて、1、2秒、係が上から覗くだけ。空港のように、ベルトを外せ、靴も脱げ、ときては鬱陶しいが、ハイジャック防止ならいざ知らす、大きな凶器を持ち込ませない目的なら、…

ピーチ航空、海面異常接近

ピーチの関西―ソウル便を今月末に利用する。最安値で片道4千円はやはり魅力だし、2時間弱のフライトにはなまじっかな機内食も映画も余計だから。 ところが、3月には予約がとれて安心していたのに、先週になって「予約便のうちの帰りの便が飛ばないことに…

国賓オバマ

日米首脳会談は共同声明も出されず、また安倍が何度「バラク、…」と呼びかけても、あくまで「プライムミニスター・アベ」で通した大統領。 その昔、中曽根とレーガンが「ロン」「ヤス」と呼び合ったのとは好対照だった。やはり今のアメリカは、アジアの撹乱…

白いままの紙切れを箱に入れるために投票所へ足を運ぶ人たちの気持ち

昨日行われた大阪市長選のような場合、もし自分が大阪市民だったらどういう行動をとるべきか考えた。 今までなら、投票所には行き「候補者の中に適格者ナシ」と書いて箱に入れるのを正解と考えていたと思う。しかし何か文字が書いてあると、主権者としての考…

「恥をかいた」のはどっち

帰国した浅田真央選手が、海外特派員協会の記者会見で、森喜朗発言について質問され応えた言葉:「私は何とも思ってないんですけど、森さんの方が今、後悔しているのではないかと思います」 つまり、「私は“大事な時にいつも転ぶ”とは限りませんよ、というこ…

“物語性を売る”ことについて

浅田真央選手と、その十八番・トリプルアクセルを、朝日新聞のオピニオン欄で論じた増田明美(今はスポーツジャーナリスト)と末國善己(文芸評論家)が、申し合わせたかのように、彼女を宮本武蔵に喩えていたのが興味深かった。勿論、別々にインタビューした…

あまいもの

私、両刀使いだ。 この比喩表現、いつ頃から使われ出したのか(もう一つ別の意味の比喩もあるが、それも含めて)知らないが、1981年の鈴木清順監督へのインタビュー記事に出てくるので、当時もう普通に広まっていた言葉だろう。で、監督同様、酒も甘いものも…

安倍、NHKにすごいエール?

安倍首相が国会で「NHKは政治的圧力を跳ね返してほしい」と言ったそうだ。 前回政権を投げ出す前(官房副長官時代)に、中川のネズミとともにNHKの幹部に圧力をかけて忖度させ(裁判の判決文)、放送予定の従軍慰安婦問題を扱ったルポ番組の改変事件を引き起…