ドイツ元大統領 R・ワイツゼッカー(94歳)

ドイツはかつて 国民が最高権力者に全権を託し、歴史的過ちを犯した反省から、実権なき「象徴大統領制」をとる。若干の拒否権は持つようだが、ほとんどは任免など、天皇の国事行為と同様の仕事にとどまるとされる。
世襲でなく)選挙で選ばれる象徴的元首”は世界でも珍しいと思うが、もっと多く存在してもよさそうだ。日本もゆくゆく、こういう体制に移行することも検討していいと思う。「天皇公選制」である。
一般国民も、もちろん皇太子も、天皇家の女性も立候補可能とする。国民の多数が「やっぱり従来の皇室の人が天皇にふさわしい」と思えば、いわゆる皇太子が当選するから、万世一系(実体はフィクションであれ)を維持するのも十分可能。ウヨク諸君も心配なさるには及ばないよ。
当選すれば政治には関われなくなる存在だから、首相が誰で天皇が誰であろうと別に「ねじれ現象」(衆・参の多数派の不一致や、あるいはひと頃の韓国の議会第一党と大統領輩出党の不一致に似た)が起きる危惧もない。
お世継ぎ問題も100%解消する。
今はない選挙が増えるのは確かだ。皇室維持と宮内庁の人件費などにかかる費用全体(約180億円 ※http://www.fujitv.co.jp/takeshi/takeshi/column/koshitsu/koshitsu10.html)に比しても大きい出費かもしれない。だが、複雑怪奇な選出制度をとる衆院選の場合の500〜600億などという額にはなるまい。また、任期を今の終身天皇制のままにしておけば、選挙は数年〜数十年に1度のことだから、1年あたりにならせば大した経費ではない。

“そんなの 誰がなったっていい”と思う人は選挙当日に寝ててくれ。投票率がどうなろうと一向に構わない。躍起になって棄権しないように呼びかける必要もない。国政にかかわらないのだから。
天皇を撮ったスナップを高校生がWebにアップしたのが「不敬」か否か などという、昨年あったような議論(?)も完全にナンセンス化する。
何よりいいのは、天皇について自由に語ることがタブーでなくなりそうなことだ。腰抜けマスコミにとっても福音ちゃいますか?

なにしろ、これに近いことをあの元「三国同盟」国がやってるんだもん。ワイツゼッカー氏のような、立派な人格者にしてヨーロッパの和解に貢献し、歴史的名言を遺した人の登場が、この方法で実現されてるんだもん、現に。