7100円台は大底?

10月28日の日経平均7100円台というのは、大底なんだろうか。
みんなが疑心暗鬼になっていて「まだ2番底があるのでは」とか、「こういうフェーズではテクニカル分析も、指標も一切当てにならない」とか、今はとにかく(株は)買えないという意見が大勢だ。
私はディープな株屋というわけではないけれど、今までいい時も悪い時もそれなりに見てきて、一つ、言えることがある。それは、市場関係者や投資家が悲観一色になっている時というのは、大底の近くにいるということだ。これと逆に、猫も杓子も株、株と言い出し、「PER的には過熱だけど、時価総額で見ればまだ上がある」といった楽観論が目立ち出せば、そのあたりが天井だということも言える。
また、テレビでいえば、テレビ東京の系列局に多い経済番組や各局の報道番組ではなく、昼ごろのワイドショーで株の話題が取り上げられたり、また、雑誌でいうと経済誌やおっさん雑誌(週刊ポスト週刊現代)でなく、女性誌などで市場の動きに関する記事が載ったりすると、だいたいトレンドの変わり目だ、ということも言えそうだ。
この、俗説といえば俗説、欲目でいえば集団心理学的判断基準(のようなもの)を以ってみると、株価ボードの前で蒼くなってる投資家の姿が連日いろいろな番組で流れた先月末のパニック状態は、いちおう、サブプライムローン問題を市場が織り込んだしるし、という気がするのだが、どうだろう。