オバマ当選

昨日、米大統領選で、初の「アフリカ系アメリカ人」勝利が決まった。私は、その確定を号外で知った。事前の支持率が忠実に投票に反映されるか、については、最後の最後まで予断を許さないとされたが、まずまず圧勝だった。
永く「2大政党制」が続く合州国では、共和党民主党が1回交代で政権をとってきたようなイメージがあり、確かに再選以外ではそういうケースが多い。しかし、ルーズベルトが病死してトルーマンが継いだり、ケネディ暗殺でリンドン・ジョンソンがあとにすわるといったケースのような、大統領の急死による副大統領昇格(当然、同じ党)のケースは除くとしても、レーガン→ブッシュ(親父)のように、共和党候補が続けて選挙で勝利することもあったことはあった。
今回も、マケイン勝利だって、そう低い可能性ではなかったと思う。しかも、単に民主党が与党の座を奪回するという以上に、黒人候補ゆえのハードルの高さもあった。
それでも、そのハードルをクリアしたについては、「ペイリン効果」なども指摘されているが、なんと言っても、いちばんの功労者は、ブッシュ現大統領だろう。彼が、あそこまで、徹底的に失策を続け、「米国史上、最も無能な大統領」と評される存在であったことが、オバマへの最も強い追い風になったと思うのだが。