風力発電施設へ

青山高原にある風力発電施設に行ってみた。


風力発電というと、環境への負荷がほとんど無い半面、台風等に弱い、また、騒音がうるさくて都市部には設置できない、といった欠点があると聞いていた。
しかし、こと騒音に関する限り、ここの風車はかなりクリア出来ているようだ。近づくと羽根の音がブンブン響いてくるだろうと予測していたのだが、予想に反し、上空を巡航飛行している旅客機の音のほうが大きいほどだった。
動画で解るとおり、根元近くまで近寄っているのだが、音はデジカメでは拾えない程度。

今回初めて知ったのだが、風力発電の出す騒音というのは、羽根の音よりも、羽根の動きを発電機に伝えるギアが動く音だそうだ。そこで、発電機を羽根の根元あたりに取りつけることで、騒音をそうとう軽減できたという。まあ、その分、てっぺんに重量が集中して、塔の強度を強くしなければならなくなるのだろうけど。
これだったら、もっと都市の近くでも、例えば海岸に近いところなど、人口密集地でさえなければ建てられるかもな、と思う。ドイツへ旅行したとき、16年も前のことだが、デンマークに近い海岸沿いに風車がいくつも並んでいて、ヨーロッパは自然エネルギー先進地域だな、と感じたのを思い出す。
電気は、電線を通っていくときの抵抗によるロスがネックで、特に再生可能な方法での発電は、辺鄙なところにしか造れないものが多い。なるべくなら、電気の大量需要がある都市に近いところに造って、電線を短く出来ればいっそう効果は大きいわけだ。

これから、もし風力発電所の計画が家の近くで持ち上がっても、多少の騒音は我慢することにし、電力も地産地消でいきたいものだ。