國母選手の腰パン問題

國母和宏の服装問題、というより、その後の会見の態度のどうのこうのが、思った以上に尾を引いているようだ。
写真で見る限り、出場停止処分に値するほどの「開催国に失礼」な格好には見えなかった(あれを“おしゃれな着くずし”と思うセンスもどうかと思うが)ので、橋本団長の判断くらいで妥当であり、よってすぐ鎮静化するだろうと思っていたのだが…。

「態度云々」というのも、「ちっ、うっせーな」「反省してま〜す」というせりふの言い様が反省しているとは思えない、という意見が大多数のようだ。筆者も同意見である。しかしまぁ、二度と不真面目なことをしなければ「反省してます」は真実だったことになるわけで、もう少し様子を見てもいいのではないか。もっと殊勝な態度で謝ったとしても、同じことを繰り返すのではもっとダメでしょ。
したがって、何度「更正」を誓っても、治るどころか段々悪くなっていったドルゴルスレンになぞらえて意見を述べる者もいるが、間違っている。

それと、この問題、国会でも議員センセーらが採り上げたそうだが、ついこの間の首相の所信表明演説のさいの、あの野次はどうなのかね。「国の代表としての自覚」「大勢の注目を浴びる場での態度」「言葉の言い様」と、どの面をとりあげても、より深刻なのは、國母か自・公の連中か、あまり議論の余地は無いように思えるが。

それより何より、一番腹が立つのは、マスコミでしゃべってるやつらの一部に「これで、彼がいい成績を修めればまた違うだろうけどね」とか、「金メダルなら、あのシャツ出しもかっこよかったことになるかも」とかぬかす手合いがいることだ。
そういう「超論理的価値観」が、モンゴルから来た出稼ぎ横綱をあそこまでつけ上がらせたのではなかったか。