外国人、震災の日本買い

こんな記事が日経に出た。
「外国人が昨年度も日本株を買い越し。特に、11日の地震後の急落で割安になったのを受けて、3月が特に大幅な買い越しだった」という内容。外国人投資家が全投資家に占めるシェアは断トツトップである。
「割安」ということは、日本経済の底力からすれば今の日経平均9千円台は過小評価である、の意味。
ただし、同記事は、「今後の景気や企業業績次第では、株価は不安定化する可能性も」とクギを差すことも忘れない。
しかし、少なくとも現在のところは、被災者のがまん強さや、停電・節電への国民的協力、また放射能漏れが深刻と報じられた直後の円高に対し主要国が為替介入で足並みをみごとに揃えたことなど、そして、なにより、歴史的に日本が、70年代の石油危機、80年代のブラックマンデーを乗り越え、90年代のバブル崩壊も経験し、その都度、より強靭な体制作りに努力を惜しまなかったことを、投資家はよく見ている、ということではないか。
2020年ごろに、「日本は大丈夫ではないかと思っていたが、ここまで復興するとは『想定外』だったと、外国人に言わせられれば、痛快だが…。」