島田紳助の引退

ゆうべの『報道ステーション』の終了まぎわに、「紳助引退」の速報が飛び込んできた。
記者会見は深夜だったようで、結果的に会見の直前に放映されたテレビ東京系『鑑定団』が、彼をレギュラーで見る最後の姿となったわけだ(私は月に1度くらいしか見ない番組だが、ゆうべはたまたま見ていた)。
速報では情報が少なすぎて、引退という選択が適当なのかどうかわからなかったが、今日になって、十何年か前の紳助の発言が右翼との間でトラブルを引き起こした時に、暴力団の力を借りてそれを解決して以来の「恩義」であり、つきあいであったらしいことが報じられ、これは「クビ」も仕方ないなと納得した。
北島三郎小林旭らもそういった筋とのスキャンダルがあったが、一緒にスポーツをしていたとかパーティーに出たとかいったことに過ぎず、(その裏でそれ以上の「付き合い」があったかどうかは知りようがないので論じない)暴力団を「利用」したとあっては、この間の角界の力士のように「つけこまれてたかられる」以上に罪深いと言わざるを得まい。
まあ、タレントとして引退したというだけなのだから、経験も知識も人後に落ちない彼のこと、最近出した名言集の流れで、アフォリズム作家にでもなってもらいたい、とこれは私の個人的希望。
本を書いて出版するぶんには、暴力団に恩のある人だろうが友達だろうが、それどころか団員本人さんだろうが自由なのだから(もちろん、それが、そういう組織の資金源になれば話は別だが)。