お花見

今週のお題「お花見」
春になり、特に花見に出かけている時ではなくて、毎日通る道をなにげなく歩いていて、あれ、こんな所にも桜が植わってたんだ!と初めて気づく、そんなことが毎年1、2回はきっとある。
それは、誰が植えたのか並木から外れたところだったり、小さな丘の中腹に1本だけが自在に枝を伸ばしていたり…。
こういう毎年「発見」のある樹って、桜くらいだ。
理屈をつければ、咲く時期が短い樹木である上に、ほとんど一斉に咲くために、孤樹だと見過ごしている、ということだろう。ならば、桜は、よく言われる「潔さ」の象徴である以外に、花の季節以外は極めて平凡で目立たないことから「普段は爪を隠す鷹」の植物版と考えてはどうだろう。
まぁ、こんな発見をしたつもりになっているのは私だけなのかもしれないが。

ともあれピンクの饗宴を楽しめるのも、私の住む中部地方では昨日の金曜日で終って、この季節のもう一つの風物詩である「春の嵐」のため、桜の花という花が地面をうずめる週末になりそう。