【特別な感情を持っておりません】

塩月弥栄子の『冠婚葬祭入門』は1970年の書籍売上1位になったミリオンセラーである。続編も出され、シリーズ化した。
1冊目あたりは書名通りの通過儀礼マニュアル的な内容だったが、続、続々、と出るうちに悩みに答えます みたいな要素も増した。

「男性にプロポーズされて相手を傷つけず断るには」といった問もあった。今でいう〈大人の言い回し〉指南といったところか。
で、この設問への塩月女史の答は
「あなたには特別な感情を持っておりません」と言うのがよろしいということであった。
でも・・・なんかその方がきつい言い方になってない?
今60、70代の女性の方々の中には、この「答」を実践した方もおいでではないかと思う。これで円満に別れられたのだろうか? 興味深い。そういう方おられたら、ぜひ、体験談を。
注釈しておくと、ちゃんとした大人の男が改まってお付き合いを申し込んだとの設定であって、ストーカーの撃退法ではありません。