北朝鮮、軍事裁判で、張成択を「反革命」で銃殺刑

かつて故・金正日総書記も、おじにあたる金英柱が邪魔だと言うので追放し最高権力を握った(金英柱はのちに復権)。

独裁者三世もこれに倣ったのかどうか、義理のおじにあたる張成択を失脚させたな、と思っていたら、きのう死刑に処した。
権力闘争で叔父殺しなんてのは、歴史ドラマの中でしか見られないと思ってたが…。というか、古代とか戦乱の世なら日本も含め、普通にあったことであろうが。
21世紀のいやしくも「民主主義共和国」を名乗る国でまぁなんと、と、あの国の狂気は今に始まったことではないと分かりつつも、衝撃は小さくない。
こうやって、“国家のナンバー2でも、ナンバー1の前では羽より軽い命なのだ”と国民に恐怖を抱かせて、もって強権をほしいままにする体制を指していう言葉が「恐怖政治」、即ち本来「テロリズム」の正しい用法である。これと、デモ隊の声が大きいのをごっちゃにする政治家は、まさに平和ボケの重症患者もいいところ。「軍事バカボン君」はいっぺん北朝鮮暮らしでもしてみて、真の恐怖のいかなるかを味わってみたら?