馬耳山のミラクル

全羅道・鎮安の郊外にある馬耳山。
2つの突兀とした山がわずか数十メートルの間隔で並んでいる様が、馬の両耳のようだ、というのが名の由来である。
ここは、写真中央に写る「塔寺」という名刹があるが、それより注目は、冬の寒い日、何らかの気象条件がそろった時に限って、信者が寺にお供えした鉢へ張った水に、上向きの「逆さつらら」が生じること。
伝説でもなんでもなく、写真も掲示されていたし、10年以上前のNHKのテレビ『ハングル講座』でも取り上げられた。原因は完全には判っていないらしい。
この日は残念ながら、気象条件のせいか、筆者のような不信心な者が行ったせいか、逆さつららは1つも無かった。