2010年私の漢字1文字

この「お題」は、多分、今年起こった個人的な出来事を振り返って漢字1個で表せば、という趣旨のようだけど、勝手に、漢字検定協会が「暑」に決定する前に、今年の漢字に選ばれるだろうと予測していたのを書かせていただきます。

「暴」が2010年を最も象徴する字、と予想しておりました。かなり自信がありました(苦笑)。
中国漁船の体当たりはいわば「暴」行による公務執行妨害。それに続いて起きた中国の反日デモは、一部が「暴」徒同然。
海老蔵は泥酔のうえ「暴」行被害(?)でファンにおわび。
そして何といっても11月には北朝鮮の「暴」挙。
さらに少々こじつけですが、裁判員制度が始まったのも今年の春。傷害致死や殺人など、粗「暴」な犯罪にどんな刑罰を課すべきか、一般人まで判断に加わらなければならなくなった年。

また、この字は「暴露」のバクでもあります。
秘密情報を「暴」露するのは海上保安庁の職員だけかと思っていたら、世界中の人がウィキリークス内部告発していたようで、今年は「暴」露元年となりそう…。

確かに「暑」は2010年そのものをよく表しているけれど、今後の10年間(decade)を占う上では「暴」−なかんずくバクロのバクとして−がふさわしいと、負け惜しみながら今も思っている次第。

1の桁が0の年(前後)に起こった事は、えてしてその後の流れを規定するものです。例えば1年ずれているものの、2001年の9・11テロは、00年代の流れを予告したし、1990年のバブル崩壊は10年どころか、「失われた20年」への号砲となりました。60年の安保改定に至っては、50年経っても、日本の対米属国が変わっていません。

10年代の終わる2019年ごろには、現在を振り返って、「ジュリアン・アサンジのやっていたことは、今思えばかわいらしいものだったな」等と回想しているかもしれません。

ボウともバクとも読めることで、かなりいろいろな社会事象をカバーできると思っていましたが、実際はかすりもしませんでした。私の感覚って多数派ではないだろうとは前から分かっていましたが…。