大飯原発再稼働

大飯原発の直下にある断層(F−6)が、活断層かどうかの見極めもしない(「関電による調査は不十分」と専門家)まま、再稼働が認められる。
しかし、これは国民もよくない。
原発再稼動の是非については、定期点検に入る炉が増えていた頃から世論調査がなされていたが、大震災まる1年を迎える時期に、ついに「再開反対」が6割を切った。性別では男性に「賛成」が多いようだ。
脱原発路線」への賛成率も、調査の度に減少している。
「電気供給が需要を上回れば、国民生活が脅かされる」という脅迫が、功を奏したのだろうが、なぜだまされるのだ。
3・11事故以前は、「日本の原発は安全で、また経費が安いから」というのが、推進派のパターンだったが、「安全」も「安い」も嘘八百だとばれたので、「熱中症がふえたらどうする、病院が停電になったらどうする」と、脅迫にシフトした。
しかし、原発ゼロで、夏でも乗り切れるというデータは、いくらでも、潜在発電力の観点からも、また、過去の原発停止の経験からも、提出されているではないか(最近も、複数の一般の週刊誌が掲載している)。

船中八策の橋下も、ただの、ええかっこしいの腰抜けだったようだ。なぜ「大飯に限ってなら、認めることができる」のだ? 再稼働決定に「感謝の念」まで表しているのだから、“止むに止まれず、苦渋の決断”とやらですらない。こんな手合いに国政を任せたら、いとも簡単に野田同様、官僚の犬になるだろう。