第5回アフリカ開発会議

スウェーデンの国際平和研究所が
「中国は、核保有5大国の中で唯一、核兵器を増やしている」と発表。
その中国、シンガポールでの安全保障会議では
「我が国は平和を愛する。軍が周辺国に挑発的行為をしたことはない」
と講演し、フィリピンやベトナムなどからも、「言うこととすることの不一致も甚だしい」と批判が集中した。
さらに、アフリカ開発会議のため横浜へ来たフランスの開発担当大臣はインタビューで
「中国のアフリカ投資は、金額も使い道もOECD経済協力開発機構)のチェックを受けておらず不透明」と指摘している。

その開発会議@ヨコハマが昨日閉幕した。
今後“最も貧しい大陸”にこれから日本はどう向き合っていくのか? 大原則は日本国憲法の前文「われらは自国のことのみに専念してはならない」の精神にあろう。それは、今の中国の政権がやっていることの真逆の方向と言ってもそう的外れではあるまい。
いや、日本も、一昔前ODA批判を受けたこと、また今も原発という「核」が世界に広がる流れに乗って一儲けしようとしていることを考えれば、あまり大きな顔は出来ないかも。
先進国の落とすカネは、一つ間違えればアフリカの最貧国にとって暴力となり、今のアジアの貧富の格差をはるかに上回る、とてつもない不安定さと歪みに満ちた大陸にしてしまう恐れを感じる。
ここは一つ、2年前に来日したブータンのイケメン国王夫妻にお願いして、「国民総幸福」の国作りの知恵を改めて教えてもらい、その知恵でもって「全世界の国民が恐怖と欠乏から免れ」た世界の実現のため「名誉ある地位を占めたい」
という、日本国憲法にふさわしい真のアフリカ援助を打ち出せないものか?
私は、日本が侵略したことのないアフリカにおいては、帝国主義の時代にさんざんアフリカを食い物にした欧米諸国より、日本の方が信用を得やすいという面もある、と思う。
そして何十年かのちのアフリカ人への世論調査で、“最も信頼できる国”の1位に日本がなれば、それこそが、日本にとってエネルギー・資源確保の上でかけがえのない保障にもなると思い描いている。