大阪府警の調書でっち上げと、裁判での偽証

勾留中の男性に対してとった処置がまずく、バレると処分されるから、というのがでっち上げの理由だと。しかし、その男性が暴れて手がつけられなくなったのは事実であり、まずいといっても、たかが手続きミス。それを隠すために、なぜ判事まで騙す必要があったんだろう? 情けないのは、「ウソの調書はまずいですよ」と言う若い警官を抑えて、警部補の地位にある者が、でっち上げを命じたこと。
このため審理をやり直すことになったそうで、きっと、先週日本中で喝采を浴びたDJポリスが泣いてるわ。 「俺が言葉を尽くしてサッカーファンにルールだけは守るように説いて、みんなもそれに応えてくれたのに」と…。

ところで今回のスキャンダルは朝日新聞のスクープだが、そもそも発端になった事件は去年のこと。ここからは推測だが、早くから公判をフォローしていた朝日が、
「ただでさえ信用が風前の灯の警察に、追い討ちをかけるスキャンダルになる」
と踏んで、裁判の審理やり直しという異例の展開に至るや、夕刊の無い日曜、しかも翌朝が休刊の6月9日を狙いすましてぶつけてきたんじゃないか? このタイミングだと、他社は後追い記事さえ1日半遅れるから(電子版は別)ってんで。この推測が正しければ、ネット情報優勢の現代でも、いや、それゆえというべきか、ブンヤさんたちの合戦は熾烈なもんだ。
とはいえ、裁判所にはたいてい各社の記者が張り付いてるだろうに、誰でも傍聴できてスケジュールも公開である法廷劇でこんなスクープ! 不思議…。
まさか、朝日以外の社は、「警察の不祥事なんかありふれていて、ニュースバリューなし」と判断して、つかんでいながらボツにしたってことはないでしょうな!?