AKB48握手会で斬られる

先日登った東京スカイツリーも、エレベーターの前でバッグ検査をしていた。口を開けて、1、2秒、係が上から覗くだけ。空港のように、ベルトを外せ、靴も脱げ、ときては鬱陶しいが、ハイジャック防止ならいざ知らす、大きな凶器を持ち込ませない目的なら、ああいう簡易検査で充分だろう。
高さ350〜400mに登って、放火するやつや無差別攻撃するやつに遭ってはかなわないから、検査されるこっちとしてもむしろ安心感を持った。
アイドルのイベントや博覧会のたぐいの場合も同様で、検査導入に理解は得られると思う。今回は出演者が狙われたが、「俺以外のファンを殺してやる」という考え方をするヤツが現れる可能性も考えると、普通の観客の安全のためにもなることだと言える。
天声人語(27日付け)が「邪悪な一粒を見つけるのが最優先になる」「アイドルは昔ながらの箱入りに戻るのだろうか」と、まるで、持ち物検査が導入されると“会いに行けるアイドル”の像は崩壊するかのような書きぶりだが、的外れな気もする。アクリル板を挟んでの握手会にすることも検討されているようなので、そういう反応を踏まえて天声人語子は嘆いたのかな とは思うが・・・。
犯行に際し、よりによって、殺傷力に関してだけなら鋭利な刃物に引けを取るノコギリを凶器に選んでいるあたり、ショッキングなシーンを作り出すことを優先しているように思われ、そうだとすると、オリジナリティのない劇場型犯罪なわけで、劇場型犯罪者にとって過剰反応は思うツボでは?

もちろん何の対策も打たないでは、○○48の一員を目指している子までが、保護者に「あんな危険な目に遭うグループのオーディションは受けたらダメ」と言われかねないわけで、秋元某のお商売に支障が出ない程度のほどほどの妙策が練られるでしょうよ、きっと。彼らは、そういうアイデアを出すのもビジネスモデルのうち と心得てるんじゃないかな?