日本学術会議の痴れた「提言」

今後、原子力委員会による検討を経て政策大綱に反映させるかどうかを決めるという。12日に出た「エネルギー・環境戦略」が、再処理を継続の方針を出したことを以て「言うことが、ばらばらだ」と批判する小高直子氏のような人は、その辺りが飲み込めていない。
新聞各紙は「原子力政策の大転換」といった大層な書きぶりだが、この学術会議の提言が、依然、地中への最終廃棄を前提としていることはなんら変わりがない。
現在の方針である、再処理し放射性を高濃度にした後に地中に埋める方法は棚上げし、数十年〜数百年間、仮保管しようというだけの、ざれたアイデア
ドラえもんが生まれる位の時代になれば、1万年安定した地層が見つかるかもしれないし、放射能を早く減らす技術が開発されるかもしれない、という“神話”を未来に丸投げしたような たわ言に思える。
半減期を短くする自体 いかに科学が発達しようが原理的に不可能なことを分かっているくせに、ああいう「超長期の弥縫策」を、あたかも高い可能性があるように喧伝している。
ひょっとしたら、半減期の短い核種に変えるのに、中性子を今までのようにぶつけるのとは違う方法を発明し、それでもやはり、e=mc2で質量分の熱が出ることは避けられないから、それならよろしい その熱で発電しましょうと、そんな妄想まがいまで目論んでるんじゃ?と勘ぐってしまう。
何しろ日本学術会議なんて内閣府の下部組織、どうせ飼い豚のような原子力村の残党が多いに違いない。