ナマズの蒲焼きに賛成

ウナギ価格の暴騰を受けて、ナマズで代替できないか、というニュースがあった。 http://withnews.jp/article/f0150518000qq000000000000000W01z0801qq000011993A

近大の有路昌彦准教授らが工夫したナマズの蒲焼きは大変好評だという記事だ。

ナマズは、韓国でもメニューに載ることがそう珍しくない。「メギタン」という탕(汁物)が、レシピとしてメジャーである。ウナギも、韓国では汁物が一般的だが、同じ料理法で比べれば、ナマズの方がウナギより美味しいと、私は思う。

そもそも、絶妙な包丁さばき、炭火焼き、そしてあのタレで食べるからウナギはごちそうになる。

生を買ってきて塩焼き・醤油焼きで食べたことがおありの方はご存じと思うが、ウナギ自体は、大変、味ない食材で、素朴に食べるなら、鯖などの方がよっぽど上だ。

あまり美味しくないが食べれば精がつくことを昔から人々は知っていて、いわば“薬と思って” 泥臭さを我慢して食べていたのではないか? 有路教授も、「ウナギは、もともとは滋養強壮のためだけに食べられていた」と述べている。

何とか素材の味なさを補うべく、蒲焼き という素人の及ばぬ、洗練の極みのような、しち面倒臭い料理法が年月をかけて開発され、定着したのではなかろうか?

ならば、資源枯渇の虞れのなさそうな淡水魚ナマズも手間をかければ美味しいのは当然だろう。