東北地方太平洋沖地震(1)

日本人の忍耐強さと、エゴを抑えて秩序を維持できる性質は、諸外国を驚嘆させているようで、欧米の救助隊などによるその主旨の報告が報じられている。(同様の報道は、阪神淡路の時にも見られた)
↓は韓国のケース。
「心臓も耐震設計」という表現をヘッドラインに持ってきているが、全体的に好意的な論調で、この表現は揶揄ではなく、韓国人一流のウィットと解したい。
http://blog.livedoor.jp/hangyoreh/archives/1443163.html
それに引き換え、東電の体質には呆れることが山ほどあるが、この時点では原発の2次災害については発言を控える。

そういう日本の、「千年に1度」とも言われる試練に対し、世界中の人々が支援や激励を寄せてくれているのだが、東アジアのごく一部には「日本、ざまーみろ」といった中傷もあるらしく、それを韓国政府がたしなめている。
http://blog.livedoor.jp/hangyoreh/archives/1443552.html

中国のネットにも同様の悪意の書き込みがある中、「そういうことをこの時期に言うもんじゃない」という反論も多く、圧倒的多数は良識派による日本応援だと、JNNがニュースで報じた。

逆に、日本側にも、「中国や韓国のような国からの支援は断れ」「恩知らずの国の救助隊なんか何もせずに糞して帰るだけ」といった恥知らずな事を掲示板に書く輩が実際にいる。自ら愛国者でも任じているのか知らないが、こういう人間こそ「真の国辱者」である。

各国が寄せてくれている援助を単なる同情とみるのも間違いだ。「困っている時助けてくれる友人こそ真の友人」と言われるが、歴史認識や領土問題ではいろいろあっても、人の苦難を目の前にしたときは「真の友人」でありたい、という現れではないか? 無論、外交のことだから、恩を売っておこうという計算がないわけではないだろうが、それをわけ知り顔で指摘することが日本の国益だろうか。
日本人の民族としての人格がいかほどか、をも見つめつつ、支援は惜しまないというのが、国際社会の多数派と考える。その意味で被災者たちの「人格」は、“合格点”をクリアして余りあるものと、外国でも評価しているのだろう。のうのうと安全な所にいる者がパソコンの前で国辱行為をしている場合ではない。まして、援助団体を騙る詐欺師などは、津波に乗じる犯罪だけに水責めの刑にでもしてやりたい。その手口を周囲にも教えあうなどして、義捐金詐欺という「最悪の2次被害」の未然防止に少しでも努められればと思う。