寒い日に食べたい、あったかいもの

北海道の郷土料理で「三平汁」というのがあります。正式なレシピは知らないんですが、鮭やいろいろな野菜を入れて食べるようです。ずっと昔に、北海道旅行中の耳学問で聞きかじって、自己流で、旬の野菜やキノコを入れて食べてます。で、私はこれに酒粕を入れます。まあ、粕鍋ですな。
酒粕自体の味が濃厚なため、味噌味にせよ醤油味にせよ、酒粕を入れる分だけ塩分の多い調味料を少なくしても、みずくさい味になりません。
また、ビタミンB類、蛋白質に富んでいて、栄養学的には、逆に、搾り出た日本酒のほうがむしろ「かす」で、酒かすのほうが実は滋養の塊であると言ってよいくらいです。
ビタミンBが多いということは、カロリー源のスムーズな燃焼を促すので、肥満の防止にも資するところがありそう。
さらに、アルコールも何%かは搾られきれずに残っているから、普通のなべもの以上に温まります。

去年の今頃はTV「ためしてガッテン」が、その効用をとり上げたので、どの店でも品薄だったり、例年よりやたら高価になっていた酒粕。今はすっかりほとぼりも冷めて、安くて且つヘルシーな冬の楽しみであります。
この、長所の多い食材を、日本同様コメからアルコールを醸す文化を持つ韓国・中国は専ら家畜のエサにしてしまうようです。もったいない。